岐阜高校
岐阜高校同窓会

2021.08.25
さらに百折不撓

岐阜県立岐阜高等学校同窓会 会長
木方 伸一郎

昨年に引き続きコロナ禍での総会のあいさつとなりました。

昭和五十二年、昭和六十二年、そして平成九年卒の皆様が当番であった令和二年の同窓会総会は、残念ながら例年のような形では実施することができませんでした。

しかし、それにもめげずに、歴史に残るすばらしい会報を作成していただきました。卒業生の画家の中風明世先生による、百折不撓の岐高魂でコロナウイルスに負けるな!と華厳というタイトルの力強い表紙デザインの会報は、「とびら」という特集の中で、講演予定していた昭和五十二年卒の梶田明宏先生の「昭和天皇にまつわるエピソード」に続き、新型コロナウイルスについて特集が組まれ、「正しく恐れ、冷静に予防しよう」のメッセージ、時系列順での新聞記事の切り抜きと関連用語集がまとめられていました。座談会では、昭和五十二年卒の岐阜大学医学部附属地域医療医学センターの村上啓雄センター長の司会で、令和二年同窓会総会運営委員長の松波総合病院松波和寿病院長をはじめ、医療関係に従事されている同窓生の皆さんによる情報満載の議論が繰り広げられていました。

例年、総会の席で配られる会報ですが、広告協賛いただいた方々や近年総会にご参加いただいた方々など三千六百名あまりの方々に送らせていただきました。また、それと同時に、総会の決議事項については、ホームページに上程して、異議意見を投書欄で受けるという新しい様式による運営をしていただき、異議なしで、決議させていただきました。

今年は、昭和五十三年、昭和六十三年、そして平成十年卒の皆様が、お忙しい中、一年以上も前から、準備を始め、企画・会報の編集・広告および協賛金集めなど多方面にわたりご尽力いただきました。新型コロナウイルスの感染拡大の状況の見通しがつかないなかでのスタートとなりましたが、運営委員会では、冷静にいろいろな対応の検討がなされ、想定される感染拡大をレベルに分け、それぞれの場合での対応策を考え、オンライン参加と会場での参加の組み合わせを工夫していただきました。

やはり、顔を合わせて集うことの意義はありますが、今後もいろいろな都合により会場へ来たくても、来られない方々は、たくさんいらっしゃると思います。コロナ禍が過ぎ去った将来のためにも、この試みへの挑戦は有意義であったと考えます。

三月の卒業式では、感染拡大防止のため校歌は声をだしては歌えず、心の中で、「百折不撓 つとめてやまず」と歌いました。今年の卒業生は、センター試験制度の変更とコロナ禍に翻弄された学年でした。それでも、卒業式の答辞では、アインシュタインの言葉である「困難の中に、チャンスはある」を引用され、大変頼もしい後輩の姿を見させていただきました。

引き続いての同窓会入会式での式辞では、「岐阜高校は令和五年に百五十周年を迎える。この百五十年の歴史と伝統を、背負う重みとは思わないで、それだけの仲間がいると思ってください。」と述べさせていただきました。

毎年秋の同窓会が主催で実施される講演会では、これまでに世界で活躍する多くの先輩たちが、「百折不撓」を座右の銘としているとお話されてきました。

また、皆さんと声高らかに、「学海の波 荒くとも 希望の岸 遠くとも、華陽の健児 心雄々しく 百折不撓 つとめてやまず」と歌える日がくることを心から楽しみにしています。

NEW

RANKING

岐阜高校同窓会