新型コロナウイルス感染症が世界に現れてから二年近く経過した中で、今回の同窓会の準備を行ってきました。さすがに二年もたつと腹も据わってきて、前年度運営委員会との引継会、キックオフはオンラインで行い、その後の委員会も、まん防が繰り返し発出される中、顔を合わせての話し合いはできるだけ減らし、少人数で行ってきました。

皆と会って話すのが同窓会の本質なのですが、コロナ禍で、なかなか会って話したりできない状況ですと、かえって人とのつながりを強く意識します。離れていてもつながりを実感できる同窓会にしようと、様々なバックグラウンドを持つメンバーが知恵を出し合い、形にしていくさまは、岐高生時代の部活動を思い出させる、それは充実した時間でした。

今年の表紙のモチーフはさくらです。岐高のイメージは何だろうと考え、皆に岐高同窓会誌だと分かってもらえる、自分たちの母校の同窓会誌だと手に取ってもらえる、そんな気持ちを込めた表紙にしました。さくらのデザインはつながりのある外部の方にお願いしましたが、担当者の想いを伝え、描いてもらいました。

再度の日程変更かつ、ぶっつけ本番のオンライン座談会にご出演いただき盛り上げていただいた方々、卒後無沙汰の中、突然の電話やメールによる依頼にもかかわらず、快くご執筆いただいた恩師の先生方、同窓生の皆様、本当にありがとうございました。例年、原稿が集まらず胃が痛くなる会報部会で、今年は、ご出演ご執筆された皆様のおかげで順調に編集作業が進みました。重ねてお礼申し上げます。

何年か後に、あの時はコロナ禍で散々だったが、思い出に残る同窓会だったと、皆で語り合い、振り返ることができれは、望外の喜びです。

令和四年度同窓会総会　会報部会長
昭和五四年卒　北村文近