令和3年度岐阜県立岐阜高等学校同窓会総会・懇親会運営委員会
委員長　篠田成郎

「こんな時代だからこそ人と人との絆を大切にしてほしい．でも無理するなよ…」──開催中止を余儀なくされた令和2年度同窓会総会運営委員会から託されたメッセージです．令和3年度同窓会総会運営委員会は立ち上げすら難航しました．このような社会情勢の中で同窓会開催は必要か？同窓会開催によって岐阜高校やその在校生・同窓生に迷惑がかかるのでは？誰もが不安に感じていました．

しかし，そこは百折不撓の岐高卒業生．一縷の望みがあるなら諦めない！こんな世の中だからこそみんな笑顔で集まろう！というメンバーが結集しました．世間一般から見れば，かなりの「変わり者」です．中には，中止となったら岐阜高校の校門前で切腹する！と言い出す者まで現れる始末．それでも，岐阜高校を思い，仲間を思い，全員が熱い気持ちを持って集まった「ある意味」での精鋭です．気持ちは熱く，頭は冷静に，時間軸上であらゆる事態を想定しつつ，様々な状況・時間ごとの戦略を練り上げました．令和2年度運営委員会の先輩方が会報という形でその足跡を立派に残されたことはとても大きな励みになりました．

それでも，同窓会開催準備を始めた当初は不安だらけでした．広告協賛が集まらなかったら…，会場参加者がいなかったら…，などと柄にもなく怯えるメンバーが続出しました．しかし，これは杞憂でした．例年とほぼ同数の皆さまに広告協賛いただくとともに，「こんな状況だけど頑張って！」，「皆さんで集まれるとイイネ！」など，多くの温かい励ましをいただきました．これでメンバーが俄然元気を取り戻しました．ご協力下さった皆さま，本当にありがとうございました．また，運営委員会では会場参加者は百名に遠く及ばないと予想していましたが，卒業年を限定した同窓生にしか開催案内をお届けしなかったにもかかわらず，百二十名ほどの同窓生から参加申込をいただきました．例年の五分の一ですが，これほどまでに多くのコアな岐阜高校ファンがおられることに，さらに勇気づけられました．

令和3年度同窓会の目玉は次の3つです．

1. イベントの充実とそのオンライン配信
2. コロナ禍における同窓生の闘い・思いの紹介
3. ホームページやオンライン会議などのICTを活用した同窓生の繋がりの確保

人と人との結びつきが困難な状況だからこそ，同窓生が互いに繋がり，励まし合い，刺激を与え合うことにより，それぞれの立場で次のステージに向かっていただきたいとの思いから考えた企画です．

今年度はやむを得ずオンラインのみの開催となりましたが，次年度は皆さんでご参集いただけることを願ってやみません．また，当日の会場で配布する予定としていた会報は，次年度同窓会にてお配りします．来年こそは皆さんと直にお会いできることを楽しみにしております．